Original K-Map(以下K-Map)のジャンプ力(Jumping Ability)について、その概要を説明していきたいと思います。
宝の設定
K-Map(=はじまりの地図)の作成において、重要なことをはじめに示したいと思います。
K-Mapでは、基礎的な身体動作として「ジャンプ力」「スプリント力」「COD(現在作成中)」をパフォーマンスと定義して、Mapを作成をしております。
また、要素の深堀りとして、これまたトレーニングの世界で外すことのできないであろう、「スクワット」「デッドリフト」「プレス系」のMapを作成しています。
K-Mapは、あくまで基礎的(ファンダメンタル)な動きを大きく捉えたものであり、各種目の競技特性を加味したものではありません。
もちろん、競技特異性をもってパフォーマンスを紐解くことは重要ですが、まずは多くの方に共通する動作でMapの作成を行っています。
このような選択をした背景としては、アスリートやコーチといった、より強く専門性を追求している方々への尊敬も含まれてます。
5大要因
ジャンプ力を任意で定めるパフォーマンス(宝)と設定したので、次にその向上のための要因・要素(手掛かり)を紐解いていきたいと思います。
私たちは、ジャンプ力への手掛かりを、まずは5つの要因に分類しました。
身体的特性/機能
可動域
筋機能
神経系
テクニック
この分類された5つの要因が、本来は相互に絡み合いながらジャンプ力向上に繋がっているということは承知の上で、まずは意味のある細分化を実施していきます。
共通言語の再確認として、下記に「意味のある細分化」とは何か説明します(投稿記事:How to use PTMより)。
意味のある細分化
身体的特性/機能
身体的特性/機能は、パフォーマンスを語る上で切っては切り離せない要因だと考えています。
体重(特に筋肉量)は、ジャンプ時のパワー値やジャンプ高、スピードとも関連することが示されていますし、静的アライメントや機能としての動的アライメントもジャンプ力向上には必須の条件になってくると思います。
K-Mapでは、体重からPFCバランスまで(あくまで一例)、その関係性を明確かつ簡易的に示しています。
また、動的アライメントはジャンプの期分けごとに、その要素をジャンプ力向上から逆算して紐解いています。
可動域
K-Mapでは、可動域を決定づける要素を「筋腱(筋膜を含む)」「関節・骨」「皮膚」としています。
また、筋腱に関しては「可動域における筋腱の機能」を下記のように定義しています。
この定義の上で、主にジャンプ力に関連する筋腱に対して解剖学的な分類を行ない、それぞれで必要な可動域を獲得するためにはどういったアプローチがあるかを紐解いています。
関節・骨、皮膚に関しても同様です。
筋機能
K-Mapでは、筋機能を「パワー」「固有受容器」「姿勢安定性」「筋持久力」に細分化しています。
また、筋機能のパワーにおいては、物理学に基づいてその構成要素を示しています(例:パワーが力と速度で構成される)。
その上で、主にトリプルエクステンションに関わる筋についてその解剖学的な分類を行ない、それぞれで必要な筋機能を獲得するためにはどういったアプローチがあるかを紐解いています。
また、筋機能の要素に含まれるスクワットやデッドリフトは「要素の深堀り」として、K-Mapを作成しており、購入している方は繋がりをもって展開できるようになっています。
神経系
K-Mapでは、神経系を末梢神経と中枢神経とに分類し、その関係性を明確かつ簡易的に示しています。
また、中枢神経を脳と脊髄に細分化し、そのうち脳では、機能ベースと構造ベースの2つの展開を実施しています。
この神経系の部分は、今後さらに細分化と精査をしていきたいと思っています。
テクニック
テクニックについては、冒頭でも示したように競技特異性ではなく、ジャンプ動作の基礎的な要素をピックアップしています。
身体的特性/機能の動的アライメントと同様に、ジャンプの期分けごとに、その要素をジャンプ力向上から逆算して紐解いています。
最後に一言
このK-Mapを購入した皆さんの中から、K-Mapの「ジャンプ力」を基盤として、各種競技特有のMapが作成されれば創案者として幸せです。
PTMやK-Mapについてのセミナー依頼もお待ちしています!
お問い合わせフォームからご連絡よろしくお願いします!
この投稿はen_USで表示できます。
コメント