Kai MATSUBA

我々は、動きの中で股関節を屈曲・伸展・内旋・外旋・外転・内転と6つの動きを複合的に組み合わせて使っています。スポーツでよく言われる「われ」「ため」「かべ」は股関節の複雑な動きによってできています。この股関節の複雑な運動をダイナミックで円滑に行うための準備として効果的な「90/90シンボックス」を今回は紹介します！

障害予防や瞬発的なパワー発揮を獲得する上では、特に【Posterior Kinetic Chain(身体後面の運動連鎖)】を考える必要があります。ロックバックは、関与する関節を胸椎と股関節にフォーカスして行うため、ポステリアキネティックチェーンを習得する導入としては非常に有能なエクササイズです。

ヒトが立って移動する際に唯一地面と接しているは足の裏であり、地面に一番近い”可動性優位の関節”は、足関節です。足関節の可動性が不足していると、足底全体でバランスを取れず、自分の体重をうまく利用することができないため、エネルギーロスを生んでしまいます。足関節の可動性を向上させる上で有能なエクササイズ「アンクルモビリティ」を紹介していきます。

スクワットやデッドリフトを行う上で、欠かせないのは”ヒップヒンジ”という股関節の引き込みです。重心位置の高さには差がありますが、前傾姿勢を作る際には、足関節・膝関節・股関節が適切に屈曲されていなくてはなりません。特に股関節は前傾するのに大きな可動域を求められます！今回は、股関節の屈曲可動域を獲得する「ニーリングヒップヒンジ」を紹介します。

アウフバウトレーニングとは、元々ドイツで行われていた運動の概念で、「基礎づくり」という目的で多くの人に実施されており、特に腰痛のリハビリでよく用いられていました。今回紹介するアウフバウ【股関節屈曲】では、主働筋となる腸腰筋・大腿四頭筋の収縮を促し、拮抗筋であるハムストリングスを弛緩させる相反性神経支配がなされます。股関節の柔軟性はもちろんですが、脚を動かすのと同時に体幹部への要求も高まるので、股関節周囲の可動性と安定性が向上します！

パフォーマンストレジャーマップ(PTM)内のOriginal K-MAPにおける、体幹の共収縮・骨盤のニュートラルポジションの獲得の手段としてレッグローワリングを選択する意図について、関節や体幹の原理原則を紐解きながら解説していきます。