本ブログをご覧いただきありがとうございます!
今回は、Corrective &Preparation Exerciseを紹介していく上で欠かせない、人体の原理原則「Joint by Joint Theory」について紹介していきます。
前回のブログでは、エクササイズを処方していく上での
用語と分類の整理をしています!
是非、合わせてご覧ください!
Joint by Joint Theory
人体の関節には、Mobility (可動性)とStability (安定性)という役割があります。
写真のように各関節が優位的に求められる役割を担っているかが重要であり、そこから逸脱した場合、関節や筋肉や人体に負担をかけてしまいます。
また、これらの役割は連鎖しており、物体は安定した支点が無ければ、動くことができません。
例えば、スクワットにおいて腰椎骨盤帯の「Stability」の機能が破綻していれば、その下にある股関節は「Mobility」と「Stability」のダブルタスクを要求され、正しく動くことが出来ません。
結果、更に下にある「Stability」の役割を担う膝関節に代償動作という皺寄せが生み出されていくのです。
これが傷害のリスク・パフォーマンス低下に繋がることはいうまでもないでしょう。
連鎖していることが大事であり、1つの崩れが他の関節に影響を及ぼすことを忘れてはいけません。
Mobility (可動性)
意図する位置に身体部位を操作する能力
×”柔軟性”(Flexibility)はMobilityの一部でしかない。
タイトネスを意味する総合的な用語として、”柔軟性”という言葉を使っているのだとしたら、それは世界がいまだに平坦だと主張する地図メーカーのようなものだ。
可動域制限の問題を、柔軟性の問題と呼ぶことは、その問題はストレッチで解決できると示唆している点において、問題である。
(Gray Cook)
Stability (安定性)
望まない動作を防ぐ能力
≠剛性の増加 ≠ストレングス
「安定性」とは、「筋力」ではなく、「タイミング」として考えるべきである。
「タイミング」を例えるなら、ブレーキを素早く踏むことであるのに対し、「筋力」は車輪をロックする力のことである。
「安定性」は微調整された制御であり、力ではない。
(Gray Cook )
まとめ
今回は、人体の基本的なルール「Joint by Joint Theory」について紹介していきました。
オリンピック選手と一般の人であっても、関節の数も構造も同じです。
野球選手が肩の関節が多いわけでも、陸上選手が足の関節構造が違うわけでも勿論ありません。
関節の構造において、この関節は何度までしか動かせない・この関節は何度まで動くべきと役割が決まっており、その役割から逸脱してしまうときに、関節や筋肉・靭帯に負担をかけてしまい、傷害やパフォーマンス低下に繋がります。
逆にそれらの役割分担・連鎖がうまく機能していれば、パフォーマンスが上がる一つの要因になるでしょう。
可動性優位の関節には、可動性を。
安定性優位の関節には、安定性を。
そして、それを動作として正しく連鎖させる。
アプローチの仕方やエクササイズの種類は数えきれないほどありますが、この原理原則を頭に入れ、パフォーマンスの要素を紐解いていくとやるべきことが整理されるでしょう。
そして我々トレーナーは、クライアントを目の前にし、それぞれが正しい役割を担っているかを評価し、課題となる機能のエクササイズを処方していくことは重要になります。
クライアントあってのエクササイズ処方であることは
決して忘れてはいけません!
次回は、MobilityとStabilityに関連する「Core」について説明していきます。
ぜひ、お楽しみに。
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