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スモウデッドリフト【解説】

for Trainer
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本ブログをご覧いただきありがとうございます!

このブログでは、Original K-Map(以下K-Map)のスプリント力やジャンプ力につながる「Strength Training」について紹介をしていきます。ストレングストレーニングを効果的に行うために「Corrective & Preparation Exerciseは必要不可欠です。しかし、より競技動作に近いスプリント力やジャンプ力に直結するものは「Strength Training」です。

「Corrective & Preparation Exercise」についての説明はこちらから!

Corrective & Preparation
Corrective & Preparation ー矯正と準備ーエクササイズとは短期的な反応を促す種目。トレーニングとは長期的な適応を促す種目と分類していきます。ゴールとなる宝・獲得したい要素によって、同じエクササイズ種目でも目的や位置付けが変わります。

各トレーニングにおける目的・手順・注意点は勿論、

・エクササイズを行うにあたっての原理原則

・パフォーマンス(宝)とどうリンクしているのか

などを紐解き、そのトレーニングをより深く理解することを目的としています。

今回紹介するのはこちらの「スモウデッドリフト」です。

K-Mapのデッドリフトにおけるスモウデッドリフト

K-Mapではスモウデッドリフトで獲得可能なものと
スモウデッドリフトをするために必要なものを理解することができます。

スモウデッドリフトで獲得可能なものを理解することで
スモウデッドリフトをする理由を明確に持ってトレーニングに臨むことができます

スモウデッドリフトをするために必要な能力

可動域  筋機能  テクニック
に分けられており、
スモウデッドリフトをする前のウォームアッププログレッション構築することができます。
 

スモウデッドリフト

スモウデッドリフトは通常のデッドリフトに加え、
足幅を広くし、その内側でシャフトを握り挙上する種目です。

コンベンショナルデッドリフトと比較した論文では
挙上中の外側広筋、内側広筋、前脛骨筋の筋活動が有意に大きかったという結果でした。

また、膝関節の屈曲角度が高い時(下降位置)は低い時(挙上位置)と比較して
内転筋、大殿筋の筋活動が有意に大きかったという結果でした。
(Rafael F. Escamilla et al. 2002から引用)

コンベンショナルデッドリフトよりも膝関節が屈曲する分、足関節と膝関節に負荷を分散させることができ、内転筋と大殿筋への刺激が強調される種目と考えられます。

獲得可能なもの

 ✔︎ 内転筋での筋パワー生成

 ✔︎ 両側性の背部・大腿内側の筋力強化 

✔︎ 股関節の筋コントロール

 ✔︎ 股関節可動性の増加

 ✔︎ 骨盤ニュートラル維持

手順

  1. シャフトの真ん中に肩幅よりやや広めに立ちます。
  2. つま先は45°開きます。
  3. 上体が傾きすぎないように、胸を張りながら膝を曲げていきます。
  4. この時、内転筋がしっかり伸張していることを確認します。
  5. 肩の鉛直方向に腕を下ろし、シャフトを握ります。
  6. 両足底でしっかりと地面を押しながらシャフトを持ち上げます。
  7. この時、内転筋をしっかりと収縮させます。

ポイント

スモウデッドリフトではコンベンショナルデッドリフトとの違いを考える必要があります。

スモウデッドリフトは……

✔︎体幹の前傾角度が少ない
  →腰部の屈曲伸展が少ないため、負担が少ない
✔︎基底面が広い
  →バランスが安定し、高重量を扱える
✔︎肩関節伸展動作が少ない
  →難易度が低い
✔︎負荷が下肢全体に分散する
  →下肢全体の強化につながる

おわりに

コンベンショナルデッドリフトとの比較をしてきましたが
シャフトの位置が違うだけでワイドスクワットとかなり近い動作になります。

ワイドスクワットやスモウデッドリフトは股関節の可動性の増加が期待できますので
ウォームアップとして活用できます。

Kazuma YAMAZAKI
Kazuma YAMAZAKI

初心者の方や、通常のデッドリフトで重量を扱えない人にとっては
必要不可欠なトレーニングですね!

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